今月は3冊のリニューアル版が登場です。
日本楽譜出版社 チャイコフスキー イタリア奇想曲 Op.45
日本楽譜出版社からA5リニューアル版の発売です。
騎兵隊らしい、華々しい金管ファンファーレから始まります。原題は『民謡旋律によるイタリア組曲』で、それからも分かるとおり随所にイタリアらしい旋律、民謡らしい旋律が現れ、終始とても明るい楽曲です。
金管にはホルン・トランペット・トロンボーン・チューバに加えてコルネット、打楽器もティンパニからグロッケンまで、華やかな編成です。
日本楽譜出版社 ベルリオーズ ハンガリー行進曲〈ファウストの劫罰〉より
A5リニューアル版の発売です。
ベルリオーズが作曲した劇的物語「ファウストの劫罰」に含まれる一曲で、「ハンガリー行進曲」や「ラーコーツィ行進曲」と呼ばれます。
劇的物語「ファウストの劫罰」はオーケストラと声楽、合唱が登場する、4部構成の大きな楽曲です。
「ファウスト」の名前からも分かるとおり、ベルリオーズはゲーテの「ファウスト」に銘を受けて作曲したといわれています。
ハンガリー行進曲で用いられる主題はラーコーツィ行進曲と呼ばれる、ハンガリーに伝わる伝統的な旋律で、リストのハンガリー狂詩曲 第15番ラーコーツィ行進曲でも用いられています。
参考: リスト ハンガリー狂詩曲 第15番ラーコーツィ行進曲(ピアノ曲)
No. 15 “Rákóczi-Marsch”
Liszt: Hungarian Rhapsodie No. 15 “Rákóczi-Marsch”, Emil Gilels vs. Vladimir Horowitz vs. Gyorgy Cziffra vs. Tamas Vasary vs. Rudolf Ganz (Compare 5 Versions) – EP
日本楽譜出版社 ケテルビー ペルシアの市場にて
リニューアル版の発売です。
吹奏楽で演奏されることの多い「ペルシアの市場にて」はイギリス人ピアニストのケテルビー(1875年~1959年)によって作曲された、近代の楽曲です。
ペルシア(今のイラン)らしい中東のエキゾチックな旋律を含み、原曲は男声合唱も含まれます。
市場のにぎやかさ、喧騒を感じ取れる作品です。